2007年11月23日金曜日

中国からblogspot.comへのアクセス

もうすっかり年中行事と化していますが、また中国から blogspot.com へのアクセスが遮断されているようです。なぜかブログ管理用システムがある blogger.com へのアクセスは過去一度も(自分の経験している範囲ですが)遮断されたことが無く、おかげでこうやって投稿もできているわけですが。

中国の道徳状況

今日は、福島香織さんの「中国の女性人身売買」というエントリから。

李楊:中国人の人間性、仁の欠如。そうそう、最近こういう事件もあったね。南京市でおばあさんが車にぶつかってこけて足を折った。通りがかりの親切な人が、同情して彼女を病院につれていってあげたら、そのおばあさんは、その親切な人が自分にぶつかったから足を折った、と裁判所に訴えて、その人、結局治療費の半額を払わされた。
親切な人は自分が彼女にぶつかったのではない、と主張しても証明できない。裁判官は親切な人に言ったそうだ。「君がぶつかった犯人ではないなら、どうして彼女に親切にしたんだ?」。中国の道徳状況は、すべてがこの調子だ。

http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/395966

先日は、子育ての局面で触れる中国社会について書きましたが、一方ではこういったことも、中国で暮らす日々の中では実感させられます。機を見るに敏とでも言うのか、この記事に挙げられているような「落ち目」の相手に対しては、我が身に累が及ばないように遠ざかることを徹底しています。

通勤中などで、週に一度くらいは必ず交通事故の現場に出くわしてしまうのですが、ギャラリーは多数なれど皆遠巻き。たとえ人身事故であっても、誰かが救急車を呼ぶ訳でもなく、あくまでギャラリーとして眺めているだけです。

ま、そんなギャラリーの輪の外で傍観しているだけの自分もいる訳ですが・・・。

李監督が「国内版と国際版では結末も違うよ」に対して、福島さんが「国内版は共産党や警察が正義の味方で、ヒロインを救出して大団円なんだと想像。」、これ凄く分かります。テレビのドキュメンタリーなんかがこんな感じで「演出」されているのをよく見かけますので。


余談ですが、李監督が「ヤミ炭坑を体当たり取材して、「危うく殺されそうになった」とも語っている。」と語っており、福島さんも取材を断念したと述べられているように、本当に危険なところのようです。

石炭王国中国で起きた惨事 「ヤミ炭坑主と悪徳役人」が記者を殺す
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070131/118083/


この事件も「悪徳な地方役人を厳しく取り締まる中央政府」といった構図で報道されていたように記憶しています。分かりやすい・・・。


更に余談を重ねますが、中国の炭坑事情については、NHK BS で良いドキュメントが放送されていたようです。

中国の炭坑残酷物語
http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20070411

自転車のパンク

通勤自転車の後輪をパンクさせてしまいました。

通勤路の途上でまたぞろ大規模なマンション建設工事が始まり、路上には砂利を盛大にばらまいてくれているのですが、その中の鋭利なかけらを踏んづけてしまった模様。

チューブだけでなく、タイヤのガワまで1cmほどざっくりやられていました。当初は単なるスネークバイトかと思ってチューブ交換で済ませてしまったため、エアも入れ終わって手を洗っていたところで盛大な破裂音。Bromptonという折りたたみ自転車の、少し珍しいタイヤサイズのため、わざわざ日本から持ってきていた予備のチューブを一本無駄にしてしまいました。

タイヤ(ガワ)の方は予備の持ち合わせがありませんので、あえなくリタイヤ。とりあえず、明日からは妻のDAHONが通勤の脚です。

子育てと社会

子飼弾さんの「貧乏な社会で子を産むな」で触れられている、中国での子育てについて。


我々一家は、かつて中国で暮らしていたことがある。まだ次女は生まれていなかったが、長女は当時二歳。外国慣れしている私と違って、妻の方は海外の長期滞在は初めてで、さぞ大変だろうと周囲に思われていたが、実は日本よりもずっと楽だった。食事の時は、店の小姐(シャオジェ)たちが何かと娘をかまってくれるので夫婦で落ち着いて食事はできるわ、保育園は24時間いつでも娘を預かってくれるわで、子供がいても大人の時間を削る必要が実に少なかった。「それは外国人の特権では」というとそうでもなく、私の部下である中国人社員達も、あれやこれやで子供の面倒を社会が見てくれたおかげで、既婚者も独身者も同じように働いていた。それを寂しいというものもいたが、他方で既婚者であることが、特に妻の側の不利にならないという点においては日本とは比較にならないほどの男女同権社会だったように思う。もちろん楽なことばかりでなく、配偶者や子がいるからといって仕事を軽減してもらえないという点においては日本以上に厳しい社会であるのだが。おかげで当時は妻にも仕事を手伝ってもらうことも多く、私の方も楽だった。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50955373.html


現在その中国で子育て中の身ですが、同様のことを実感しています。

妻の両親が、故郷から遠く離れた不案内な土地であるにも関わらず、わざわざ夫婦揃ってこちらに滞在して子供と家庭の面倒を見てくれています。
おかげで、妻はわずか3ヶ月で職場に復帰しました。この程度の期間であればブランクが負担になるほどのこともなく、おおむね順調に元のポジションに戻れているようです。

私ももちろんずいぶんと楽をさせてもらっています。子育てや生活面での手間が軽減されることに加え、年長者が常に傍にいてくれることで、精神面での支えにもなってくれています。会社に出てばかりの私でもそう感じるくらいですから、おそらく妻に取っては相当な支えになっていることでしょうね。

そんな両親を支える血縁者や近隣の人々の存在があります。

出産の前後には、妻の故郷からたくさんの親類縁者が駆けつけてくれました。また、こちらの土地に不案内な義父母に対して、ご近所の方がいろいろと気を使って声をかけてくれています。

私が外国人だからでもない、駐在員の経済的な優位性があるからというわけでもない、「社会が面倒を見てくれる」ことのおかげだと感じています。弾さんも触れられているように、私の会社の社内でも、収入や地位、出身地に関わらず皆それなりに出産し、子育てをしながら元気に働いているように見えます。


とても共感のできるコメントがありました。

べつに、国が子供を育てないんではなくて、子育てというものが、日本では純粋に個人化
されているということでしょう。
おそらく、弾さんのお子さんを預かった中国人の家庭では、そのお子さんを自分の子供と
同様に叱ったり躾けたりしたでしょうし、また、レストランであやしている最中に何か事故っ
たりしても、たぶん“没法子”で済まされたのではないでしょうか?


中国人の感覚の中に、「お上のしでかすこと」も含めた「人知の及ばぬ天災」への諦観があるように感じています。それが、他人に過剰に求めることをしない、まさに“没法子”の境地、そして逆説的ですがそれに抗うための市井人の知恵(?)としての人のつながりなのでしょうか。
そして、これは決して日本人もかつては持ち合わせていた感覚でもあるように思うのですが、どうもわずかな名残を残しつつ消え去りかけているように感じてしまいます。

2007年11月13日火曜日

Googleニュース日本語版のAtom/RSSフィード

Google Reader のフィードが少し整理されたところで、欲を出してニュース系のフィードを追加してみることにしました。主要新聞社のニュースについては既にメルマガを購読していますので、毛色の違った物を探していたところ、良い記事に行き当たりました。


Googleニュース日本語版のAtom/RSSフィード

http://d.hatena.ne.jp/Gimite/20061205/1165287606


こちらの記事を参考に、Googleニュースのフィードをいくつか追加してみました。


せっかくですので、GoogleニュースのフィードURL一式をまとめておきます。



Google Reader のフォルダ分け

今更気づいたことなのですが、Google Reader でフィードをフォルダに振り分ける際に、複数のフォルダに所属されることができるんですね。1年以上使ってきましたが、今まで気づいていませんでした。一見ツリー状に見えてその実網状というあたりが、Googleらしいなと感じさせられます。


実は、フォルダ分けの機能自体もつい最近に使い始めたばかりです。


今まではフラットなままで上のフィードから順に読んでいくような使い方をしていたのですが、登録フィードが200を越えたあたりからはさすがに一日で読み切れないことも多くなってきました。余り熱心に目を通す必要のないフィード(ニュースサイト等)は後回しにしていましたが、それも面倒ということでフォルダ分けに着手してみた次第です。


とりあえず、ニュースサイトと写真系のサイトを別フォルダに納めました。

ニュースサイトの方は「リスト表示」にしてめぼしい見出しのみ開いてみる形に、逆に写真系のサイトは時間のあるときに撮っておく、というような使い分けです。

複数のフォルダに所属させられることがわかったので、もう少しフォルダ分けを工夫してみようかなと思います。

2007年11月8日木曜日

Webアプリ専用ブラウザ「Prism」で複数アプリケーションを立ち上げる

Prismのその後ですが、なかなか快調に使えています。Camino と比較しても遅いと感じることはありませんでしたので、もうしばらくこのまま使ってみようかと思っています。


ただ、少しコツが必要でしたので、メモを残しておきます。


◆複数のアプリケーションを同時に起動するには。

例えば、Gmail と Googleカレンダーを同時に使いたい場合、それぞれにアイコンを作って起動させるものだと思ったのですが、やってみると「Close Prism: A copy of Prism is already open. Only one copy of Prism can be open at a time.」という、重複起動はダメよのメッセージが出てきて起動できませんでした。


しばらくあれこれ試してみたところ、リンクをクリックした時の挙動が、以下のようになっているようでした。厳密に検証した訳ではないので、違っていたらごめんなさい。

- リンク先が同じドメイン(例えばgoogle.com)であればPrism内で新しいウィンドウが開く。

- それ以外は、OSで設定した標準ブラウザで開く。


(追記)やはり、まれにこの法則とは違った動きをする(別のドメインでもPrism内で開く)こともありました。


ということで、急場しのぎとして、

- PrismアプリケーションとしてはGmailを立ち上げる。

- Gmailで自分宛に必要なURL(カレンダーやReader等)を送っておく。

- メール内のリンクをクリックすると、Prism内で別ウィンドウが開く。

という方法で、必要なアプリケーション達を開くようにしています。


これで、とりあえず「google.com」内のアプリケーションであれば、複数同時に立ち上げることができました。幸い、会社で常時使うものは、これでなんとかまかなえました。


この問題は、何となくMac版だけの問題のような気もしますが・・・。

(追記)Bugzilla に登録されていました。やはりMac版固有の問題のようでした。

https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=402317



通常のwebブラウザは、Safari に戻してみました。久しぶりのSafariですが、フォントの表示が非常に美しいのが嬉しいですね。Camino でも、フォントの表示方法をSafariと同じような方式にした、というような記載がリリースノートにあったのですが、まだ何かが違っているのでしょうね。


それから、少し使いにくい点を発見。


1. ウィンドウのタイトルバーが常にアクティブ色のまま。

キーを押しても反応しないと思ったらバックグラウンドだった、というポカをたまにやってしまいます。クローズボタン等はグレーアウトするのですが、やはり見辛いですね。


2. ページ内の検索ができない。

Gmail や Google Reader で調べものをするときに気づきました。致命的な問題ではありませんが、ぜひ欲しいところですね。

2007年11月7日水曜日

Prism に Proxy を設定する

PrismにProxyを設定しよう見渡したところ、メニューには「Quit」しかありません。
会社ではProxyを設定しなければwebにアクセスできませんので、探しまわってみたところ、見つかりました。おおむね Mozilla と同じ要領ですね。

設定手順は以下の通り。

1. Prism を終了する。

2. 設定ファイルを探す。
~/ライブラリ/Application Support/Prism/Profiles/********.default/prefs.js

3. テキストエディタで開いて、以下の設定を追記する。ProxyサーバのIPアドレス、ポート番号はサンプルですので、各自の環境に合わせて変更してください。

user_pref("network.http.proxy.version", "1.0");
user_pref("network.proxy.type", 1);
user_pref("network.proxy.ftp", "192.168.10.10");
user_pref("network.proxy.ftp_port", 8080);
user_pref("network.proxy.gopher", "192.168.10.10");
user_pref("network.proxy.gopher_port", 8080);
user_pref("network.proxy.http", "192.168.10.10");
user_pref("network.proxy.http_port", 8080);
user_pref("network.proxy.no_proxies_on", "localhost");
user_pref("network.proxy.share_proxy_settings", true);
user_pref("network.proxy.socks", "192.168.10.10");
user_pref("network.proxy.socks_port", 8080);
user_pref("network.proxy.ssl", "192.168.10.10");
user_pref("network.proxy.ssl_port", 8080);

Webアプリ専用ブラウザ「Prism」を使用する

Mozillaから「Webアプリ専用ブラウザ」を銘打ったアプリケーションが公開されたそうです。

WEBアプリ専用ブラウザのPrismを使ってみる
http://japan.cnet.com/blog/kichi/2007/11/05/entry_25001142/?tag=nl


どんなものかと思ってサイトを覗いてみると、嬉しいことにMac版も公開されています。
ということで、さっそく自分の Power Book にもインストールして試してみました。

ニュースを見たときに「Webアプリ専用ブラウザ」って何かと思ったのですが、Mozillaでは「based on a concept called Site Specific Browsers(SSB).」と紹介されています。特定のサイトを閲覧することを目的とした、個別のwebブラウザといったところでしょうね。

以下、Mac OS X (Tiger) でのインストールと設定のガイドです。

1. Prism をダウンロードする。
http://wiki.mozilla.org/WebRunner#Latest_version
こちらの「Install(Mac)」をダウンロードしてください。

2. ダウンロードしたアプリケーションを、「アプリケーション」フォルダに移動する。

3. Prismを起動する。




4. 下図のような設定シートが表示されるので、Prism で利用したいwebアプリのURL等を入力します。






ここで設定した内容が、アプリケーションアイコンとして作成されます。アイコンをどこに作成するのかを、「Create Shortcuts」で選択します。


後の操作は、いつものwebブラウザと変わりません。HTTP_USER_AGENT は、以下のようになります。

Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X Mach-O 10.4; en-US; rv:1.9a9pre) Gecko/2007110108 prism/0.8

Gmailの受信トレイを開いた状態で、占有メモリサイズを Firefox と比較してみました。63.31M→45.81MBということで若干のメモリ節約になるようですが、実用上は両方とも起動するでしょうから、システム全体で見れば使用メモリは増加してしまいますね・・・



とりあえず、しばらく利用して使用感を見てみたいと思います。
いまは Gecko + Cocoa な Camino をメインのブラウザとして使っていますが、Gmail 等を Prism 上で常用できそうであれば、速度面で有利な Safari に戻せるかなぁと期待しています。

2007年11月6日火曜日

Gmailでメールを読む(3)検索

今日もGmailのお話。

GmailもGoogleのツールですので、便利な(ある意味マニアックな)検索が使えます。
基本的にはweb検索と同様に検索ボックスに単語を入れるだけですが、メール検索ならではのキーワードもあります。

個人的によく使っているのは以下の4つ。
 - 「from:」差出人を指定して検索できる。メールアドレスでも、表示名でもOK。
 - 「to: 」宛先を指定して検索できる。同じく、メールアドレスでも表示名でも、それらの一部でもOK。
 - 「-(ハイフン)」除外キーワードが指定できます。ありがちなキーワードで検索するときに重宝する。
 - 「subject:」件名に含まれる単語で検索できます。

キーワードは他にもたくさんあります。ヘルプに詳しい記載があります。
Gmailヘルプセンター「詳細検索を行うにはどうすればよいですか。」
http://mail.google.com/support/bin/answer.py?answer=7190


ちなみに検索ボックスに移動するための「/」というショートカットがあります。

ところで、Outlook Express を使っている人で、差出人毎のフォルダを作っているのを見かけます。これも、Gmailではアドレス帳(連絡先)から人を選択すると、その人のメールアドレスが含まれるメールが抽出されます。

2007年11月4日日曜日

Flickr, Blogger, YouTube

中国からのアクセスが規制されていた代表的なサイト、Flickr、Blogger、YouTubeが、閲覧できるようになっていました。10月末で共産党大会が終わったのに併せて、規制のレベルも下げたんでしょうか。
Flickrに関しては、以前からFirefox+プラグインで回避する方法がありましたが、いずれにせよ便利になりました(というか、これが普通の状態なのですが)。

中国からFlickrの画像を見る
http://harabou.blogspot.com/2007/10/flickr.html



Wikipedia はまだ規制されたままですので、goo Wikipedia記事検索を使いましょう。
http://wpedia.search.goo.ne.jp/

2007年11月3日土曜日

Gmailでメールを読む(2)

更に続けてGmailのお話。

Gmail では、キーボードショートカットが使えます。
「アーカイブ」ボタン、ラベル機能、スレッド表示、の三大機能が手放せないと書きましたが、常用し続けられるもうひとつの理由として、キーボードだけでかなりの操作ができるということも挙げられます。

おそらく、デフォルトでは無効になっているはずですので、
 設定 → 全般 → ショートカット
のラジオボタンから「キーボードショートカットを有効にする」を選択して有効にしてください。

以下、自分でよく使っているショートカットを紹介します。

◆一覧表示(受信トレイ等の画面)で使うもの
j・・・次(下)のスレッドにカーソルを移動する。
k・・・前(上)のスレッドにカーソルを移動する。
x・・・スレッドを選択する。
o・・・スレッドを開く。
/・・・検索ボックスに移動する。
c・・・新規メッセージを作成する。
y・・・アーカイブする。
s・・・スターを付ける。
shift+3・・・選択したスレッドを削除する。
shifut+1・・・迷惑メールを報告する。

メールをひとつずつ読みにかかる前に、一覧表示の状態ですぐに分かる不要なメール(迷惑メールや広告メール)等を、ショートカットでざくざく片付けていきます。メールマガジンやニュース等、後で読めば済むものについても、一覧上でざーっと選択してラベルをつけた上で(ラベル付けだけはマウスの方が楽ですが)アーカイブしてしまいます。


◆スレッド表示画面で使うもの
s・・・スターを付ける(外す)。
y・・・アーカイブする。
r・・・返信。
a・・・全員に返信。
u・・・受信トレイに戻る。
n・・・スレッド内の次(下)のメッセージに移動する。
p・・・スレッド内の前(上)のメッセージに移動する。
y→o・・・メッセージをアーカイブした上で次のスレッドを開く。

他に、上で挙げた「s(スターを付ける)」等も併用します。
ここでも、ラベルをつける作業だけはマウスが楽なのは少し残念なところです。


◆その他
g→i・・・受信トレイを表示する。
g→s・・・スターありを表示する。
g→a・・・すべてのメールを表示する。

「スターあり」には今日中のタスクを貯めてありますので、一段落するたびに「g→s」を押すことで、急がなければならない仕事を思い出すことができます。

余談ですが、ちょっとしたメモ等について、全て自分宛にメールして、スターやラベルをつけてToDoリスト化しています。アクションリストはとにかくメールに集約して一元管理する、という方針ですね。


その他のショートカットに付いては、Gmailのヘルプ等をどうぞ。

ショートカットとは何ですか。
http://mail.google.com/support/bin/answer.py?ctx=%67mail&hl=ja&answer=6594


Gmailヘルプに載っていない便利なキーボードショートカット - Gmail Maniacs
http://www.gmail-maniacs.net/2007/03/gmail-48.html

How do actions sync in IMAP? - Gmail Help Center

GmailをIMAP経由で使う上で、重要な情報。
IMAP経由での操作が、Gmailのどの操作に対応するかがまとめられています。

How do actions sync in IMAP?
http://harabou.blogspot.com/2007/11/gmailimap.html


メモ代わりに翻訳しておきました。

IMAPクライアント上での操作
Gmail上での動作
メッセージを開く
メッセージを既読にする
メッセージにフラグを立てる
スターを付ける
メッセージをフォルダに移動する
ラベルを付ける
メッセージをサブフォルダに移動する
フォルダ階層構造でラベルをつける(「メインフォルダ/サブフォルダ」
フォルダを作る
ラベルを作る
メッセージを「[Gmail]/Spam」に移動する
迷惑メールを報告する
メッセージを「[Gmail]/Trash」に移動する
ゴミ箱に移動する
メッセージを送信する
送信済みメールにメッセージを保存する
Inboxのメッセージを削除する
Inboxからメッセージを取り除く
フォルダからメッセージを削除する
メッセージのラベルを取り除く
「[Gmail]/Spam」「[Gmail]/Trash」のメッセージを削除する
メッセージを完全に削除する

Gmailでメールを読む

続けてGmailのお話。今日は、自分の使い方をご紹介。

実は、Gmailのメールアドレス自体(***@gmail.com)をメインにしている訳ではありません。
個人用では、昔から使っているISPのPOPアカウントからGmailに転送をして、会社用のPOPアカウントからは、社用のGoogle Apps アカウントに転送をしています。いずれも、webインタフェースのメールクライアントという考え方ですね。
いずれのアカウントも、転送時にPOPサーバにメールを残す設定にしてあり、PCのメールソフトでも受信することで、バックアップとしています。

ちなみに、この「昔から使っているアドレス」というのが「(姓)@(ISPドメイン)」という非常にシンプルかつ今となっては貴重な感じのするアドレスでもあるため、なかなか捨てられません。長く使っているためか、迷惑メールもかなりのものなのですが、Gmailの迷惑メールフィルタが優秀なので、助かっています。

さて、メールの処理方法について。
大して独創的なものではありませんが、各所で紹介されている「GTD」という方法を参考に、手軽かつ実用的なところだけをアレンジして取り入れています。

ログインしてからの流れはこんな感じ。

  1. 新着メールを開く。
  2. 読む。
  3. すぐ答えて終わるようなものはその場で返信→「アーカイブ」ボタンですっきり。
  4. その上で返信を待つメールには「★回答待ち」ラベルを貼り付け。
  5. 内容によっては「★後でやる」「★いつかやる」「★資料」等のラベルを貼り付ける。
  6. 今日中に済ませなければならない要件には、更にスターを付ける。
  7. 必要に応じて、プロジェクト名やタスク名のラベルを貼り付ける。

これを繰り返して、まずは受信トレイが空になるところまで持っていきます。気持ちがすっきりしたところで、「★後でやる」等の時間のかかるメールに対して、腰を据えて取りかかります。

自分の使い方の中で特に重宝しているのが、ラベルの「★回答待ち」と「★いつかやる」の二つ。ここを見れば、仕事のやり忘れや漏れが無いかを一目瞭然で確認できるため、効率も精神衛生にも良いです。しかもメールはスレッドにまとめられて(かつ引用箇所は折り畳んで)表示されるため、過去の経緯も簡単に見ることができます。
OutlookのToDo機能なんかでも結果としては同じことができるはずですが、簡単なメモ程度しか残していなくて結局古いメールを漁り回るはめになったり、メールと連動させる操作が面倒でToDoリスト自体に漏れがあったり、ということで実用性には雲泥の差があるように感じています。

2007年11月2日金曜日

GmailがIMAPに対応した

GmailがIMAPでのアクセスに対応したというニュースを見て以来心待ちにしていたのですが、今日ようやく私のアカウントも対応になりました。各所で触れられているように、Gmailの表示言語を英語に設定してやったところ、設定画面に「Forwarding and POP/IMAP」のタブが登場してくれました。

POPを有効にしていたからなのか、設定自体は既に IMAP Enable となっていたので、さっそく Mail.app にアカウントを設定してみました。
設定は非常に簡単です。Mail.app の「環境設定」からIMAPアカウントを追加し、IMAPサーバには「imap.gmail.com」を、SMTPサーバには「smtp.gmail.com」を、ユーザ名とパスワードにはGoogleアカウントを設定するだけです。

具体的な設定方法は、英語版の Gmail Help にある「Supported IMAP Client List」で、ソフト毎の設定方法が細かく記載されています。
http://mail.google.com/support/bin/answer.py?ctx=%67mail&hl=en&answer=75726

Gmail上には既に1GB以上のメールが溜まっているせいか同期には少し時間がかかっていますが、まあ順調に動いているようです。Gmail上で付加したラベルは、IMAPフォルダとして表示されます。逆に、IMAP上でフォルダに移動させたりすると、Gmail上ではラベルが付くんでしょうね。

と、いろいろやってみたのですが、結論としては従来通りのwebインタフェースで使用し続けることにしました。

しばらくGmailをメインで使い続けているうちに、あの操作性にすっかり馴染んでしまっていたようです。特に、「アーカイブ」ボタン、ラベル機能、スレッド表示の3点は、ちょっと手放したくありません。
メールの本文を書くという一点においては、ローカルで動作するアプリケーションの方が有利ですが、考えてみれば、時間を費やしているのは添付ファイルの方であったり、判断の根拠となる資料を集めて考えを練ったりする部分であり、さらにwebブラウザと外部エディタを連携させてしまえば、不便な入力フォームに縛られることもありません。
改めて、よく考えられたインタフェースだと感じます。

さて、あとは、ローカルに残っていたメールをIMAP経由で順次アップロードするくらいでしょうかね。
なかのひと